システムインテグレーション事例紹介

株式会社日本緊急通報サービス様

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ロードバランサ

■ セイコープレシジョン ロードバランサ導入事例  - 株式会社日本緊急通報サービス



事故や急病などまさかの時の緊急通報サービス「HELPNET」を提供している、株式会社日本緊急通報サービスの代表取締役専務 松永哲扶氏、常務取締役 落合秀広氏、技術部部長 市川 幸雄氏、技術部次長 藤田一則氏にSX-3640ロードバランサを選定した理由について詳しく聞いた。また今回のシステムの設計、構築を担当したKDDI株式会社の江口智文氏、木村 義司氏、伊藤 優二氏にも併せてSX-3640への評価を聞いた。


  

もくじ 
  1. 株式会社日本緊急通報サービスの概要
  2. SX-3640の活用状況
  3. オーバースペックを避ける
  4. 製品選定の要件
  5. SX-3640への評価
  6. 今後の期待



■ 株式会社日本緊急通報サービス(HELPNET)の概要

EZボタンを長押しすればHELPNET緊急通報
サービスサイトにつながる(au携帯電話の場合)
― 株式会社日本緊急通報サービスの概要を教えてください。

日本緊急通報サービスは、社名のとおり「まさかの時の緊急通報」をワンストップでサービス提供する会社です。例えば、クルマに載っている時に、事故、急病、事件など突発事態が起きた場合、HELPNETに通報いただければ、通報を受けたオペレータは、お客様の居場所をGPSで正確に特定した上、警察、消防、ロードサービス(※1)など各種機関に適切に連絡を行います。

現在、レクサスやクラウンなどトヨタ自動車の高級車種には、HELPNETシステムに直結する緊急連絡ボタンが標準搭載されており、このボタンを押せばHELPNETに迷わず連絡できます(※2)。またGBOOK対応のカーナビ(※3)からも連絡できます。その他、衝突事故で、意識不明になり自力で通報できなくなった場合でも、衝撃などを感知し、車載システム側から自動通報するしくみもあります。

クルマだけでなく、日常生活での「まさかの時」にも携帯電話からHELPNETを使うことができます。例えばauの携帯電話では、設定により、EZボタンを長押しすれば、自動的にHELPNET緊急通報サービスサイトにつながります。

HELPNETの利用者数は現在、約38万人(うち、車載機が23万人、携帯電話では15万人)。毎年、数万人単位で増加しています。

セイコープレシジョンのSX-3640ロードバランサは、このHELPNETシステムの可用性向上のために活用しています。

※1:トヨタ自動車㈱レクサス会員のみ
    (その他車種の会員へはロードサービス提供会社をご紹介)
※2:その他、各社の自動車ではオプションとして搭載(詳細情報)
※3:ご契約者

■ SX-3640の活用状況


「99.999%の可用性を求めました 」
技術部部長 市川 幸雄氏
― SX-3640の活用状況を具体的に教えてください。

先に述べた「車載ボタンやカーナビからの緊急通報」、「携帯電話からの緊急通報」などの通信は、いつ発生するか分かりません。したがって、緊急通報サービス、緊急通報システムは、止まってはいけません。弊社は、システム年間稼働率99.999%、いわゆる「ファイブナイン」の高可用性を求めました。

この高い可用性を確保するために、システムはA系(主系)とB系(副系)に二分化(冗長化)されています。通常は、A系(主系)で受信しますが、トラフィックが過剰になった場合や、A系に不具合が生じた場合は、B系(副系)へと受信が切り替わります。SX-3640は、この切替作業を行っています。

HELPNETのシステムは、KDDIにシステム構築を依頼し、2009年末に第三次システムに更新しました。同システムは、2008年7月から仕様検討、2009年4月から構築、2009年12月に予定通りカットオーバーし、SX-3640もこの時から使用開始しました。

機器選定をはじめた2008年には、ロードバランサとして、大手A社の製品を検討していましたが、討議の末、SX-3640を採用しました。

■ オーバースペックを避ける


「オーバースペックは避けました」
技術部次長 藤田一則氏
― 大手A社の製品は何が良くなかったのですか。

A社の製品は「業界シェアナンバーワンであり、高性能、高機能、実績も十分」でしたが、価格が非常に高価でした。性能、機能、実績が優れていることは認めます。しかし今回のシステムにとってはオーバースペックでした。

― 止まってはならない緊急通報システムなら、オーバースペックの製品を入れるぐらいでちょうど良いという考え方もありますが。

おっしゃる意味はわかりますが、私たちは別の考え方をしました。

まず第一に『99.999%(ファイブナイン)を最重要の条件とする』と考え、装置を2台購入したほうが、信頼性はあがると考えました。ここに『超高機能かつ高価な製品』と『性能は通常レベル、しかし安価な製品』があったとします。この場合、高価な製品を1台導入するよりは、安価な製品を2台導入して冗長化を図ったほうが全体の安定性は向上すると考えました。それさえ実現できれば、価格がリーズナブルで簡単な製品のほうが、使いこなしていく、という観点からも使い勝手が良いと考えました。

この基準を念頭において、ロードバランサの候補製品を検討し、展示会ブースで紹介を受けたSX-3640が候補のひとつとして挙がりました。

■ 製品選定の要件


「シンプルな製品を求めました」
常務取締役 落合秀広氏
― 候補製品を比較した際、何を要件にしましたか。

求めた基準は以下のとおりです。

要件1.「可用性99.999%達成が可能な基本性能を有すること」
先ほども述べたとおりHELPNET緊急通報システムは「落ちてはならないシステム」です。ロードバランサとしての本質機能である安定性は必須要件でした。

要件2.「シンプルな設計であること」
今回のシステムでは、複雑な機能は必要ありませんでした。

要件3.「価格がリーズナブルであること」
システム全体の予算は決まっています。ロードバランサだけに潤沢に予算は割けません。またロードバランサ「だけ」に予算を集中する「部分最適」が、システム全体の安定性を高めるとも思えません。適正価格の製品を求めました。



システム構築を担当したKDDI株式会社
江口智文氏、木村 義司氏、伊藤 優二氏
上記の基準を元に比較検討した結果、セイコープレシジョンのSX-3640が、公称値ベースにおいては、要件をすべて満たしていたので、これを積極検討することにしました。

次にKDDIに、システムへの適合試験、すなわちセイコーがいう公称値が、実際のシステムで発揮されるのかどうかを、実地検証していただきました。

(KDDI株式会社): 社内環境、およびお客様サイトでの環境で、負荷試験(いわゆる「意地悪チェック」)を三ヶ月間、実施しました。その結果、公称値を裏付ける検証結果が出たので、「SX-3640は、HELPNETシステムに安心して組み込めます」と日本緊急通報サービス様に報告申し上げました。

■ SX-3640への評価

― 半年間、活用してみてのSX-3640への評価を教えてください。

安定性については期待どおりの働きです。粛々と動いています。落ちませんし、操作も簡単です。これも期待通りです。

また、国産メーカーだけあって、外資メーカーよりも、サポートその他のレスポンスも速い、こちらの要望には常に誠実に応えようとする姿勢があります。営業窓口と技術者が一体となって動いており、問い合わせに対する回答がスピーディに得られます。

セイコープレシジョンは、セイコーの精密技術の遺伝子を引く会社として、もともと好印象を持っておりましたが、その印象に違わぬ良い仕事をしてくれています。

■ 今後の期待

「さらに利便性の高いサービスを
目指します」 
代表取締役専務 松永哲扶氏

 

― セイコープレシジョンへの今後の期待をお聞かせください。

日本緊急通報サービスでは、さらにHELPNETの利便性や安定性を高めることで、よりお客様の役に立つ緊急通報システムを構築していく所存です。セイコープレシジョンには、今後とも高い技術力と優れたサポートを継続提供していただき、弊社の取り組みをご支援いただくことを希望いたします。今後ともよろしくお願いいたします。













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※ 取材日時 2010年5月
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