株式会社ワーナー・マイカル様
SSLアクセラレータ
■ セイコー SSLアクセラレータ お客様に聞く - ワーナー・マイカル
-- 現在、ワーナー・マイカルでは、SSLアクセラレータSX-3010をどのようにお使いなのでしょうか。 現在、弊社ではe席リザーブという「インターネットによるチケット購買&座席予約」というサービスをお客様に提供しています。具体的には以下のようなものです。
SX-3010は、そのシステムにおいて、お客様が入力した個人情報やクレジットカード情報を、SSLで高速暗号化する役目を担っています。 -- 「e席リザーブ」は、ワーナー・マイカルの経営において、どのような位置づけにあるのでしょうか。 e席リザーブは、直接の観客動員増につながることもあり、弊社のITプロジェクトの中では「最重要」の位置にあります。そしてSX-3010も、このプロジェクトの中で、きわめて重要な位置を占めています。 -- どのように重要なのでしょうか。 単純な話、SX-3010が故障したり、落ちたりした場合、1):お客様の個人情報が危険にさらされたり、2):暗号化負担がWebサーバにかかり、最悪の場合、e席リザーブ全体がストップすることもありえます。SSLアクセラレータは、すべてのトラフィックを処理するデバイスなので、地味に見えて、意外に重要な「ツボ」の機器なのです。
-- e席リザーブが、なぜ映画館への動員増につながるのでしょうか。 従来の映画館でのチケット販売の場合、特に家族連れのお客様にとって「苦痛・面倒」が大きく、そのせいで映画館になかなか来ていただけないという問題がありました。e席リザーブは、この問題を解決するものです。 -- その「苦痛・面倒」とは具体的には。 ざっと、以下のようなものです。
-- e席リザーブは、その問題をどのように解決するのでしょうか。 以下のように解決します。
-- e席リザーブの劇場側、ワーナー・マイカル側にとってのメリットは何になるでしょうか。 劇場側のメリットは以下の通りです。
-- 現在のe席リザーブの利用率はいかがですか。 おかげさまで、現在はワーナー・マイカルの映画館への入場者のうち、約10%がe席リザーブを利用しているという数値が出ています。みなとみらいや新百合ヶ丘などでは25%という高い利用率が出ています。 -- その数値は、当初の予想と比べてどうだったのでしょうか。 2004年の導入当初は、利用率が1.5%も行けば上々だと予想していたので、この結果は、うれしい誤算です。将来的には、全国平均で15%の利用率を目指したいところです。
-- SSL暗号化を行うには、以下の選択肢があると思います。
今回、三番目の選択肢、SSLアクセラレータの活用を選んだのはなぜでしょうか。 その質問には、なぜWebサーバやロードバランサではいけなかったのかという角度から答えてみることにします。 まず「Webサーバ本体で行う」という選択肢は、システムの安定度や速度を考慮して、却下しました。 SSL暗号化の処理は、けっこうマシンのリソースを消費します。ですから、Webサーバがそうした作業を行うと、速度が著しく遅くなったり、場合によってはシステムがダウンすることもありえます。 平常時であれば、おそらくそうしたことは起きないでしょう。しかし「スター・ウォーズ」など人気作品のチケット販売では、トラフィックが一時的に急増することがありえます。そんな混雑時(我々にとってはかき入れ時)に、システム障害が起きることは、お客様にとっても弊社にとっても良くないことです。ここは安全策をとって、WebサーバによるSSL暗号化は見送った方が良いという結論に達しました。 -- ロードバランサによるSSL暗号化を見送った理由は何だったのでしょうか。 弊社で活用しているロードバランサにSSL暗号化機能が付属していたので、それが使えれば追加コストもかからず良いなと思い、当初は真剣に検討しました。しかしWebサーバの時と同様に、安定性を考慮して見送りました。 そのロードバランサのメーカーに、「付属のSSL機能を使いたいのだが」と聞いてみたところ、あまり使わない方が良いという返事が返ってきました。
-- e席リザーブというシステムにおいて、SSLアクセラレータに求められる要件は何になるでしょうか。
以下の3つになります。
これに加えて、価格が手ごろなことという条件も入ります。これらの条件の下で、各種製品を総合的に比較検討したところ、セイコープレシジョンのSX-3010が最も総合点が高かったのです。 -- では一つづつお伺いします。まず「大規模トラフィックに耐えられること」という条件ですが、e席リザーブの場合、どのぐらいのトラフィックが発生するのでしょうか。 これまでのトラフィックでは、去年の夏の「スター・ウオーズ・エピソードⅢ」の時が最大でした。一時間あたり2500人のユニークユーザーが来訪し、早売開始直後の午前11時には、最大約130万リクエストが発生しました。また劇場公開の前夜にはテレビで「スター・ウオーズ・エピソードⅡ」が放映されましたが、その放送終了後には、最大150万リクエストが発生しました。 おそらくe席リザーブのトラフィックは、「人気ポータルサイトやECサイトほど大量トラフィックになるわけでもないが、しかしWebサーバにSSL処理させるのは少々つらい」というぐらいだと思います。 SX-3010のスペックは、新規毎秒400/800セッション、最大12,500セッションというものであり、e席リザーブのトラフィックぐらいであれば、十分実用に耐えうる性能でした。「スター・ウォーズ」の時の二倍ぐらいのトラフィックが生じたとしても、おそらく問題なく動くでしょう。 -- 「常に安定して動作すること。壊れない。落ちないこと」というのは具体的には? SSLアクセラレータは、e席リザーブのフロント、玄関口になります。ここが 落ちると、お客様の個人情報に暗号化がかけられなくなり、お客様の不興を買います。それは避けたい。ですから安定性は非常に重要です。 そしてSX-3010ですが、これまでの所、大量トラフィックに音を上げて遅くなったり、落ちたりしたことはありません。ここは、さすがセイコーだと思います。 -- 「仮に、壊れたとしても、すぐに直せる、また動かせるような、保守体制が整っていること。」というのは、具体的には。 「落ちてはならない」という先ほどの話とは矛盾して聞こえるかもしれませんが、これも重要な話です。SX-3010の安定性を信頼していますが、やはり機械である以上、壊れることはありうる。その際に、すぐに復旧できるような保守サポート体制が整っていること、これが重要です。
-- 保守サポート体制については、セイコープレシジョンはどうでしょうか。良いと思います。良いと思う内容を具体的に述べると、以下のようになります。
-- 「一度トラブルがあった」というのは具体的には? 一年ほど前の事ですが、ある特定の機種の携帯電話からe席リザーブにアクセスした場合、タイムアウトになるという現象が起きることが、お客様からの苦情で分かりました。その時は、以下の手順を踏んで調査しました。
-- その後、どうなりましたか。 セイコーの技術者の調査により、SX-3010のファームウエアでタイムアウト値が固定されていた事が原因だと分かりました。その後、セイコーの方で、ファームウエアの書き直し、作り直し、焼き直しがなされ、修正品が再納品され、問題は解決しました。 -- その時のセイコーの一連の対応をどう思いますか。 大変良かったと思います。その良さは、個別に述べると以下の通りです。
-- その他、セイコープレシジョン全体に関してどのような印象をお持ちでしょうか。以下のような印象があります。
-- 今後のセイコープレシジョンへの期待などあればお知らせください。 先にも述べたとおり、e席リザーブは、ワーナー・マイカルの最重要のITプロジェクトです。その中でSSLアクセラレータは、地味に見えてもキラリと光る、そういう役割です。今後のe席リザーブをもっと充実させていくためには、セイコープレシジョンの協力が不可欠です。今後も、すばらしい技術と保守を継続提供していただけるよう、期待いたします。 -- 今日は貴重なお話を有り難うございました。 ※ ワーナー・マイカルのWebサイト ※ 取材日時 2005年2月 |

